藤田祥平
出版記念イベント


 京都造形芸術大学文芸表現学科は、今年で創設12年目を迎えました※。
 ことばを読むこと、書くこと、編むことを学んだ卒業生たちは、編集者やライター、図書館司書、書店員といった専門職はもちろんのこと、その他の分野でも活躍をはじめています。
 そのなかの一人、藤田祥平さん(2013年度卒)が、昨年、雑誌『S-Fマガジン』に短篇小説を発表して作家デビューを果たし、今年4月にはWEB連載をまとめた『電遊奇譚』と、書き下ろし長編小説『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』を相次いで上梓しました。
 この出版を記念して、トークイベントと出版業界交流会を開催いたします。作家デビューについて考える第一部と、藤田さんの小説世界とゲームの関連について議論する第二部、そして出版業界の方々と参加者の皆さんとで交流を深めていただくといった構成です。文芸表現学科で学ぶ学生や卒業生、書くことに関心のある一般の方々にお集まりいただき、ともに考え、交流する時間になればと願っています。多くの方にご参加いただけますようお願い申し上げます。

※7月に台風のため延期となりましたが、日をあらためまして、下記のとおり開催いたします。

※2007年度クリエイティブ・ライティングコース設置、2011年度文芸表現学科設置。
2018年10月28日(日)
時間:13:30〜18:00
場所:京都造形芸術大学 ギャルリ・オーブ


第1部 13:30〜14:30
今どきの新人作家論 ーデビューまでのロードマップ
藤田祥平(作家)・塩澤快浩(編集者)

作家を目指す学生に「どうやってデビューするつもり?」と尋ねると、返ってくるのはたいてい「賞に応募して……」という答えである。たしかに新人賞は現在でも作家デビューのわかりやすい形ではあるが、それが唯一の道ではない。書籍・雑誌をめぐるメディア環境が変わりつつある今、「作家デビュー」はいかにして果たされるのか。ライター経験を経て作家デビューした藤田祥平、藤田の編集者でもあり、多くの新人作家を世に送りだしてきた塩澤快浩氏に訊く。

学生・一般無料
申込み不要
第2部 15:00〜16:30
小説のなかのゲーム、ゲームという世界
藤田祥平(作家)・海猫沢めろん(作家)

『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』は、コンピュータ・ゲームとともに育った主人公のある種の成長物語である。そこで主人公がプレイする『Wolfenstein: Enemy Territory』『EVE ONLINE』といったゲームは、ヴァーチャルなものとしではなく、主人公の「生」のまぎれもない一部分として描かれている。小説世界へのこのようなゲームの浸出は何を意味するのか? 同じくゲームのある風景を描いた海猫沢めろん氏を聞き手に迎え、この問題について徹底討論を行う。

学生・一般無料
申込み不要
第3部 17:00〜18:00
出版業界交流会

軽食を交えて、出版関係者、在学生、卒業生の交流会を開催します。

本学学生無料(学生証を提示してください)
一般500円
申込み不要
※学生・一般ともにアルコールは別途有料となります。学生証または身分証(年齢記載・顔写真つきのもの)を呈示してください。


藤田祥平
1991年大阪生まれ。2014年3月、京都造形芸術大学クリエイティブ・ライティングコース卒業。「現代ビジネス」、「ユリイカ」、「IGN JAPAN」などでライターとして活動。『S-Fマガジン』(2017年6月号)に短編小説「スタウトのなかに落ちていく人間の血の爆弾」が掲載され、商業小説誌にデビュー。2016年11月から2017年12月までゲームメディア「IGN JAPAN」で連載された『電遊奇譚』が筑摩書房から書籍化され、単行本デビューした。同時期に、早川書房より初の長編小説『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』が刊行された。
海猫沢めろん
大阪生まれ、兵庫県姫路市出身。高校卒業後、紆余曲折を経て上京、文筆業に。『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。『愛についての感じ』で、第33回野間文芸新人賞候補。『キッズファイヤー・ドットコム』で、第39回野間文芸新人賞候補、第59回熊日文学賞受賞。他に『零式』『全滅脳フューチャー!!!』『ニコニコ時給800円』 『夏の方舟』などがある。小説以外でも、エッセイ『頑張って生きるのが嫌な人のための本 ~ゆるく自由に生きるレッスン』、ルポ『明日、機械がヒトになる ルポ最新科学』など多数。TBSラジオ、「文化系トークラジオLIFE」クルー。ボードゲーム、カードゲームなどのアナログゲームを製作するユニット「RAMCLEAR」代表。
塩澤快浩
1968年長野県生まれ。1991年、早川書房入社と同時にSFマガジン編集部に配属。1996年より同誌編集長(~2009年。2013年~現在)。国内フィクションを統括する第2編集部部長を兼任。主な担当作品は、伊藤計劃『虐殺器官』『ハーモニー』、宇野常寛『ゼロ年代の想像力』、冲方丁『マルドゥック・スクランブル』、円城塔『Self-Reference ENGINE』、小川一水『天冥の標』、神林長平『戦闘妖精・雪風〈改〉』、飛浩隆『グラン・ヴァカンス』『ラギッド・ガール』、野尻抱介『南極点のピアピア動画』、早瀬耕『未必のマクベス』、吉上亮『PSYCHO-PASS ASYLUM』ほか多数。

主催:京都造形芸術大学 文芸表現学科
問合せ:office@creativewriting.jp(担当:竹内)
606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 075.791.8039