新元良一
Ryoichi NIIMOTO
副学科長/CWコース主任/准教授
小説、エッセイ、アメリカ文学
1959年神戸生まれ。文筆家。1984年よりニューヨーク在住の後、2006年6月より京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科クリエイティブ・ライティングコース担当。「新潮」「文学界」「小説現代」「本の雑誌」「ダ・ヴィンチ」などの雑誌に、創作、翻訳小説、評論、エッセイを寄稿。著書に、『アメリカン・チョイス』(文藝春秋)、『翻訳文学ブックカフェ』、『One author, One book〜同時代文学の語り部たち』(本の雑誌社)。イラストレーターの山崎杉夫氏、ミュージシャンの杉浦哲郎氏と組み、立体文学・紙芝居『ここだけ雨が降っている』を渋谷古書センター・フライングブックスなどで定期的に上演。
みなさん、こんにちは。
クリエイティブ・ライティングと聞いて、はてと思う方がいらっしゃるかもしれません。文芸という名で他校ではもうけられている、書き手、つまり作家やジャーナリストを志望する若い人たちが言語表現の基礎を習得し、より高いレベルの文章力を身につける学習の場と説明すればわかりやすいでしょうか。では、なぜクリエイティブ・ライティングと言えば、そこに「つくる」意味合いが込められているからです。

文章力をつけ、語彙力をつけるにはいろいろな方法があります。他の人が書いた文章を読むのもその方法のひとつですし、本コースでもそうした学習がカリキュラムに組まれます。読むことにより自分の知らない言葉や表現方法を知り、それを自分のものにできるチャンスが得られるわけです。けれど、このクリエイティブ・ライティング・コースでは読むことの大切さを認識しつつも、第一の目的として“書くこと”を目指しています。現在持っているものをフルに使い、自分が誰かに言いたい、伝えたい気持ちを文章にする、そのためのトレーニングを積み重ねていくのがこのコースです。表現するメディアやジャンルも枠にとらわれない、それがこのコースの道筋でもあります。正統派もあれば、ポップ・カルチャーに根ざした文学もある。小説や評論雑誌や新聞などのジャーナリズムの一方で、ウェブを始めとする新しい表現媒体での書き方も出てきます。盛りだくさんのカリキュラムですが、ゴールとなる目標はただひとつ。それは、本コースで学ぶ人たちがそれぞれに「自分の声」を見つけて、思い思いに言葉として形に変えていく、そんな環境がここにあります。

本校の裏手にある瓜生山にのぼると、古都の街が一望できます。そして、そこから広がる空の果てには、新しい言葉、新しい物語を待ちこがれる人たちがいます。瓜生という名の素晴らしい自然の場所であなた自身の言葉を見つけ、あなた自身のストーリーを作ってみませんか。

翻訳文学ブックカフェ
2004.9/本の雑誌社/2,100円
翻訳文学ブックカフェII
2007.10/本の雑誌社/2,200円
One author,One book.
2001.7/本の雑誌社/1,600円
アメリカン・チョイス
2005.3/文藝春秋社/1,857円+税